続PFC

そういえばよくPowerFCのツルシの状態について掲示板とかで、かなり濃い状態で出荷されてるのでセッティングしないと全然意味無いよ云々と書かれてることが多いのですが、たしかに憶測では安全マージンを取って濃い目にしてるんだろうなという考えが浮かぶのはわかりますけど、実際使ったことあるのか?とか、つかっててもA/Fで測ったことあるのか?とか思ったりします。
ていうのは、実際ノーマルCPUから変えた感じでは結構フィーリングも変わりますし(良いほうに)、エンジン音も若干乾いた感じになります。それだけでも薄くなってる感じはすると思うのですが、もっと決定的なのは、あのapexのしょぼいターボタイマーについている簡易AF計でアイドリング時、ノーマルCPUだとちゃんと14.7程度になってたのが、PowerFCに変えたら20以上になってしまいます(燃料が薄い)。で、全域補正で1.2倍くらいにしてやってやっとアイドリング時ノーマルCPUと同じくらいになって、エンジン音も湿った音になります。
PowerFCに入力しているAF値(INJ値)というのは、AFセンサー(O2センサー)からの入力を得てその値になるように補正(O2フィードバック)しているわけではなくて、その時点でのエアフロ信号に対して、これくらい燃料を吹いたらそのくらいのAF値になるだろう。という制御になっているので、エアフロ信号が正確でない場合には危険ということですね。
PowerFCにもO2フィードバックを有効にするというオプションがありますが、チューニングする場合には切っておくのがふつーなので(?)なおさらです。
ですから、エアフロ信号のズレ分を考慮してAFデータを入力するか、エアフロ補正をあらかじめしておいてからAF値を入力するかのどちらかになるのですが、もちろんエアフロ補正のほうがいいですね。
前者の場合、たとえば低回転域は14.7で高回転域でMAX9くらいが限界。という知識を得たとしたら、そこに自分の場合の補正を入れて計算しないといけないのですが、後者の場合はその値をそのまま入れればOKなわけですから手間の違いは段違いです。
ただ、本来のエアフロ出力に対してどうずれているのかを考える必要があると思うのですが、エアフロ電流の出力=x+y*sqrt(流量) になっているようなので(おおむね)
こんなグラフになりますか。

おそらくメーカーも新品のエアフロを使用してxやyを決めていると思うので、個体差は多少あるとは思いますが、新品の状態と、何万キロか走った状態でのズレは汚れ等による流量検出のズレだと思うので、グラフは流量方向へズレると思うのです。
すると、

こういう感じでしょうか。
ということは、アイドリング時に大幅にずれていても、回転が上がるにつれてそのズレは小さくなると思われるので、エアフロ信号補正を入れる場合にはそのように入れる必要があるかなと思います。
あくまで憶測なので、実際にはちゃんとしたAF計付けたいところですが、リニアに動くAF計+O2センサーって10万超えるのよね・・・欲しいけど。

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