ワークフロー

DP1のRAWはSigmaPhotoProというソフトで現像するのが常套なんでしょうけど、ソフト自体が重いのと調整があんまりないので他のモノで出来ないかと試していたのですが、前回はLightRoomだったのですがRAWを直接読ませるとなんだかうまいこと色が出てくれなくて、赤が朱色っぽかったり緑がくすんでたりするので、タイヘンというか半ばあきらめてたんですが、AdobeのDNG ProfileEditorというものがあって、無料でダウンロード出来るのです。
Adobeの提唱するRAWのフォーマットDNGを使用する際にカメラ毎のプロファイルを適用することが出来るのですが、そのプロファイルを自作出来るものなのです。ていうかもともとプロファイルが用意されてればいいんですが、DP1用は無かったので自作するしかないのです。
そんで、一番簡単は方法をとるために、今回は思い切ってマクベスチャートを買っちゃいました

名刺サイズのマット紙にカラーチャートが印刷してあるだけなんですけど、13000円とか高すぎだろ。ってことでなかなか買えなかったんですが、まぁ、あれば使うでしょうってことで。
下準備として、コレをDP1でRAW撮影しておきます。
そしてそのRAWをエディタに読み込ませるためにDNG ConverterでDNGに変換します。
そしてProfileEditorに読み込ませて、Chartモードのタブをクリックして切り替えて、画面上に表示されている4つの点を、マクベスチャート写真のおのおのの対応する色の上に置きます。

そんで「CreateColorTable」を押すと、変換テーブルができあがります。

もっと細かく調整したいなら、更に他の画像を読み込んで、変換したい色テーブルをどんどん追加していくとどんどん正確になるんでしょうけど、まぁ今回はオートで出来たテーブルのみで。
そんでLightRoomで編集する方法は2つ。DP1のRAWをあらかじめDNGコンバータでDNGに変換しておいてからLightRoomで編集するか、DP1のRAWをダイレクトにLightRoomのアルバムに追加すると、追加の仕方としてDNGに変換してから登録というのが出来るので、その時点でDNGに変換させる。という方法。
いずれかの方法で読み込んで、適当にホワイトバランス弄って、色周りは自動。他は弄らず。の状態がコレ

それに、さっき作ったプロファイルを適用した(ドロップダウンで選ぶだけ)のがこれ

朱色っぽいのが割と赤くなってます。
これは適用後

前はボディがもうちょっとマゼンタがかってました。
これもLightRoomでですが、

空というか雲がある絵に関してはシグマの方のソフトを使った方が白トビしずらいようです。LightRoomにも一応白トビ軽減の機能はありますけどな。
ところでSilkypixシリーズはDP1というかふぉびおんセンサーのRAWはサポートしていないようですが、DNG ConverterでDNGに変換すると読み込めるようになります。ただ、Silkypixはバージョン3と4があって、4の方では何故か読み込ませると、とてもサイケな感じの絵にっていうかど紫になってしまって使い物にならないようです。バージョン3だと特に問題無く読めます。
そこで、マクベスチャートを映したモノをSilkypixで読み込み、ホワイトバランスを取り、ズレてる色だけちょっと弄って、プリセットで持っておくといいかんじ?

SilkyPix3でやってみるものの、

こんな感じのならSPPのほうが早いです。
トーンカーブとか色周りをごちゃごちゃ弄らないようならSPPでやったほうが赤と緑も補正してくれてるようなので簡単ですね。ただ、ちょっと弄ってみようと思ったらTIFFかなんかで出して、別のソフトで弄らないといけないのでちょっと面倒。

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